新米の季節

「食欲の秋」とも言われるように、多くの食べ物が旬を迎える秋は、”新米”が楽しみな季節でもあります。
 
 稲作は地域によって多少違いますが、5月頃に田植えが行われ、8月下旬から10月頃まで収穫時期を迎えます。 秋の真っ直中に”新米”が届きます。
 
古米と“新米”の大きな違いはお米のツヤにあります。 お米を炊き炊飯器を開けると、ふっくらと輝いて見える1粒、1粒は「米が立つ」とも言い、“新米”の魅力でもあります。 また、噛めば噛むほどお米の豊かな香りと甘みのある味が口に広がります。

炊きたての“新米”のオススメは、丁度良い水分量で少しねっとりとした甘みがあるお米の旨味が凝縮された一番美味しい部分の炊飯器の端のお米をすくって味見をすることです。 これは主婦の特権かもしれません。 ぜひ、“新米”を炊いたときは、炊飯器をかき混ぜる前にひとくちつまみ食いしてみてください。また、水分をとても多く含んでいる“新米”は、普段より少ない量のお水で炊くと美味しく炊くことができます。

11月から旬を迎える新海苔と“新米”を使ったおにぎりを作って食べることをオススメします。 しっかりとした香り、旨味がある炊き立ての“新米”で作る塩むすびは、ほんの一つまみの塩だけで十分美味しくなります。 海苔の佃煮を入れたおにぎりもオススメです。

今はパン派、麵派の人も多いですが、日本に生まれてきたからには視点を変えて、美味しい“新米”を食べて改めてお米の魅力を感じてみるのもよいかもしれません。 ただし、「食欲の秋」の食べすぎには注意が必要です。